呼吸に身体を合わせる

 こんにちは。今日からは、ヨガのアーサナ(ポーズ)の練習をする時についついやってしまうあれこれについて書いていこうと思います。今から書く内容は、どちらでもいいことではなく、はっきりと推奨している内容ですので、練習中についつい忘れてしまった時には「はっと」と思い出して「そっと」修正してください。

 今回取り上げる内容は、「頑張りすぎて、呼吸が乱れるもしくは口呼吸になってしまう」です。アーサナの練習をしている理由は人それぞれで、「ただ体力をつけたい!」とか「このゲーム(笑)をクリアしていくのが楽しい!」等色々な理由があると思います。またある人は、モークシャに至るための段階ととらえている人もいるかもしれません。どんな理由の人にとっても、呼吸を一定にして、そのリズムに合わせて身体を動かすことは、その目的を達成する一番の近道であると思っています。ぜひ「呼吸を身体に合わせる」のではなく、「呼吸に身体を合わせる」というスタンスで練習してほしいと思います。

 アシュタンガヨガのアーサナ練習の大きな魅力のひとつはダイナミックで華やかなポーズや難しいヴィンヤサに献身的に取り組むことであるのは、間違いないとは思います。でも、それはトリスターナの意識があって初めて成せることです。すなわち呼吸・目線・バンダとともに育てていくものです。そして、必要以上に深めようとしたり、身体的に頑張りすぎたり、こうやったらできるああやったらできると頭でっかちになりすぎるよりも、余計な力を抜いてただ呼吸と身体を連動させる意識を持つだけで気持ち的に軽くなったりします。長く健康的に学び続けるという意味でもオススメです。

 ここで、頑張りすぎてしまう人によく見られる現象を紹介したいと思います。みなさん体力的に一番きついアーサナを想像してみてください。きっと、ある人はマリーチアーサナDであり、ある人はシッティングのヴィンヤサ、またある人は地味にパシャ-サナかもしれません。そのポーズを取っている時、呼吸は安定しているでしょうか。深めることに躍起になって胸が閉じていないでしょうか。また、ジャンプスルーの浮いているその瞬間に呼吸を意識しているでしょうか。呼吸が乱れると苦しくなって口呼吸になってしまう事があるのですが、「シッティングでのジャンプスルーが終わってお尻をついた時」、そして「きついアーサナを5呼吸終えてアーサナを説いた直後」に気が抜けて、「はぁ~」と口から息が抜けてしまう現象は多いように見受けられます。もし、呼吸がおかしくなった、口が開いてしまった、そんな現象に気づいたら、少し立ち止まって呼吸と心拍数を整えてから動き出してみてください。

 ヨガの学びはリラックスと客観性(自分が中心ではなく、自分は広い宇宙の一部であるという理解)が肝心です。今の現状をいったん受け入れて、必要な努力をする。頑張りすぎなくてもいい所は楽にやる。これは、アーサナだけに留まらない人生全般における哲学であり、とても難しいことだと思います。僕もまさに練習中です(笑)。理想に近づいていけるように一緒に頑張っていきましょう!(頑張りすぎずにね)

アシュタンガヨガ碧南

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